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色々なことを考える&読書記録

こんばんは。少しだけ間が空きました。
先日、また1つ無事に歳を取りました。
誕生日当日は妹と2人で初売りに行って、色々と買い物&映画を観ました。
私は基本的にゆっくり試着できないと服を買わないので、今回は靴とか雑貨メインです。
でも凄く可愛い靴を安く買えたし、自分用にシュライヒの羊と狼を3ペア買いました。
今は小説を書いている机のすぐそばの棚にカップルにして飾っています。
我ながら痛いなと思うのですが、これが中々楽しくて…また動物BL書きたくなりますねウヒヒ。

最近、ちょっと気持ちが沈むトラブルが続いていて。
創作のスタイルというか、やり方を変えていかないといけないのかなと悩んでみたり。
悲しいなと思います。自分や自分の作品の力のなさが、悲しくて辛い。
私は面白いと思って書いているんだけど、1人よがりなのかなーとか悶々。
でも、書くこと自体は苦しいときもあるけど大好きなので。
今後はなるべく1人で解決できる範囲での活動をもっと力入れていこうかなと。
ちょっとそんな風に考えています。というぼやき。

関係ないけど、年明けに映画館で映画を2本観ました。
「ピートと秘密の友達」と「ファンタスティック・ビースト」です。
特にファンタスティック・ビーストは、3時間半があっという間でした!
今後としては「沈黙」と「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」が観たいです。
今年は劇場で沢山映画を観たいなと思っています。

追記にて、最近読んだ本の話。
2017年の読書記録の1回目になります。今回は5冊!

・山田晶著「アウグスティヌス講話」
…まだ哲学マイブームが続いておりまして、その流れで読んだ1冊。
これは、正確には著者がアウグスティヌスに関して講演した際の講話集って感じです。
6つのテーマに関して語られているのですが、個人的には「創造と悪」の章が面白かったです。
なぜ、万能であるはずの神の創造物に悪が存在するのかという視点の話なのですが。
私はこの命題に対する著者の答えに、すごく納得させられました。

・恩田陸著「私の家では何も起こらない」
…久しぶりに読んだ恩田作品。幽霊屋敷に関する物語です。
読んだ感想は正直「微妙」…著者の作品にしては分かりにくい&インパクトがないように思う。
ネタバレを避けると、これは色々な人の視点から色々な時代のできごとについて語られているとしか説明のしようがない物語なのですが、正直どうなるのか割と見えてしまうんですよね。
で、かといってあんまりスッキリもしないし、ハッキリもしない。味付けが薄くてぼんやり。
著者の作品だと「月の裏側」レベルでしっくりこないです。
ただ最後の方の、大工さんと幽霊立ちの話は好きです。あれはちょっとスッキリ!

・高山博著「中世シチリア王国」
…ビザンツや神聖ローマ帝国の話になると度々名前が出てくるので気になって読みました。
まず、シチリア島に国家があったというのにびっくり。
そして、さらにその国が広くはアフリカの一部まで領有していたというのも驚きです。
読んだ印象としては、小ビザンツ的な性格の王国だったのかなーという。
イスラム教徒の灌漑技術で食料生産が充実していたとか、ムスリム女性のファッションをキリスト教徒の女性が真似していたとか、異文化交流に関する面白い話が読めます。
あと、他の本でも思ったけど、やっぱ王国って後継者争いが鬼門なのですね。汗
優れた王国も地盤である王家の事情で滅んでしまうんだなあ…と改めて感じた1冊でした。
ただ、王国の存在した期間が短いせいか、他の国の歴史本と比べるとちょっと物足りないです。

・山尾悠子「夢の遠近法 ~山尾悠子初期短編選~」
…有名なのに未読だった!から読んでみた1冊。
「遠近法」は割と読んでいても「??????????」って感じだったのですが。
「ムーンゲイト」とか「夢の棲む街」は好きでした。特に「ムーンゲイト」!
あと移籍の美少年の話とかも好きです。「月齢」だったかな。
「支那風小夜曲集」は全部好きでしたが、特に竜の話と吸血鬼の話がドンピシャでした。
「眠れる美女」の世界とかも好き。
明らかに読んだことも見たこともない世界なのに、読むとすっと風景が脳裏に浮かぶ。
そうしてその奇妙な世界に引き込まれていく感じがしました。
今さらだけど、他の作品もガッツリ読みたくなりました!

・イサク・ディーネセン著「冬の物語」
…「バベットの晩餐会」からの流れで「冬の物語」と「アフリカの日々」を借りたのですが。
こ、これは買うしかない!と読了後思いました。「冬の物語」めっちゃ好き!良い!!!
これは短編集なのですが、私は1つめの少年水夫のお話が好きでした。
あと「悲しみの畑」とか、「ペーターとローサ」も好き。
とにかく、作品の中で描かれる自然やデンマークの風景の美しいこと美しいこと。
「悲しみの畑」は、主人公の歩く描写を読んでいるとライムの匂いが漂ってきそうです。
全体的に、後味スッキリなハッピーエンドは少ないのですけれど。
余韻の残る、雪の朝のような読後感です。面白かった!
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