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「宵羽の森」完結&裏話

昨日、「宵羽の森」の終章をムーンライトノベルに掲載致しました。
これにてこの作品は完結になります。
まずはここまで読んで下さった皆様に両手いっぱいの愛を!
本当に、本当にありがとうございましたー!

「宵羽の森」※R18
http://novel18.syosetu.com/n0833br/

初掲載時の日付を見て驚いたのですが、三か月半も連載していたのですね。
我ながら、ここまで長いお話を書いたのは初めてです。
目の肥えた方から見たら拙い作品だとは思うのですけれど。
それでも今の私の100%で書きました。
なので個人的には良し悪しは置いておいて、愛しい作品です。

以下、ちょっと裏話等 ※エンディングのネタバレ有


後書きにも書いたのですが、実はこのお話は当初はトラウマレベルの鬱エンドでした。
ぶっちゃけてしまうと最初のプロット段階では犯人は黒沢医師ではありません。

浩 一 郎 兄 さ ん が 犯 人 で し た !

まあ、彼が犯人だと動機や犯行も凄く簡単なんです。
桂木や黒沢医師を籠絡して彼等に人殺しをさせて、最後は二人を消せばいいわけで。
ミステリーとしてはそっちの方が書きやすかったです。二人より三人!
動機は無論、加賀見先生に自分の誘拐事件や父親にされたことを隠すため。
更に言えば最初は桂木は悪役キャラでしたし、黒沢医師は老人でした。笑
(黒沢医師のポジション=桂木で誘拐犯の一人って言う設定でした)
もっと言うと喜和子嬢は嫌な娘でしたし、譲二は暴力的なヤンキーでした。

で、最後は三春を殺そうとして加賀見先生に止められて。
二人の目の前で凶器の鉈で自分の頸動脈をぶった切って死ぬという。
文字通り血の雨が降って激終、誰も救えずお終い…でした。

ただいざそれで書こう!と思った時に考えちゃったのです。
え、じゃあ浩一郎って何のために生まれてきたの?彼の人生って何なの?と。
親に愛されず、誘拐犯に身も心もボロボロにされて、しかも父親にまでモノ扱いで弄ばれて。
新しい人生を手に入れるために必死で過去を消そうとしたのに失敗。
結局、犯人として愛する人に追い詰められて死ぬしかなくなる。
えーそんなのいくらなんでも可哀相だろ!何でだよ!とセルフツッコミが。

いやいや、BLってBoy's Loveなんですよね?
でもこの話って… 

L o v e 完 全 に ロ グ ア ウ ト し て な い ?

というわけで、私のサイコ脳にツッコミが勝った末にプロット変更。
今のシナリオになりました。
ちなみに第四章ラストで「死んだと思った」っていう感想を頂きました、が。

白状すると二回目のプロットでは浩一郎は死亡の予定でした。

ただその頃、クローゼットを書いていまして。
三春の壊れ具合を形にした時、この子救ってあげたいなって思いました。
で、恋人キャラを作ったのですけど。

ヤバい、ちょっとやそっとじゃどうにもならねえなと。

安易に恋なんて出来ないよこの人。
恋人の浄化パワーなんて吹き飛ばすレベルの鬱ハリケーンじゃないですか、と。
じゃあ三春が立ち直るには何が必要?って考えて。
やっぱ兄さん死んじゃったら駄目だよなあ…生きてないと…となりました。

で、そこからまた新たな犯人像を作ったりなんだりして。
今のストーリーに落ち着きました。
正直ミステリとしては甘くなったけれど、このシナリオにして良かったって思っています。
それにしても改めて見直すと当初のシナリオ、人でなしですね。私が。

本音を言うと最後、浩一郎を目覚めさせるか迷いました。
眠ったままの終わりも考えました。続編で目覚めさせる予定はありましたし。
でもこの物語は彼と加賀見弁護士の物語なわけで。
彼等の物語の中で救いがないといけないんじゃないかと考えて。
最終章で医務室のドアを叩くシーンを書いた時に目覚めさせると決めました。

ここから出してあげる。新しい世界で好きな人と幸せになるんだよって。

私の小説を読みに来てる人はハッピーエンドなんて期待してないかもしれないし。
むしろ彼が目覚める展開で興ざめする人もいるかもしれないけど。
それでも私が最後に二人に再会して欲しくて、ああいうラストにしました。
結果的に受け入れて頂けたっぽいのでちょっとホッとしています。

文字書きさんがたまに「キャラに話が動かされる」と仰いますけど。
今回、初めてキャラに自分が動かされた気がします。
そういう部分も含めて、この小説は特別な作品になりました。

長々とスミマセン。最後にもう一度!
物語とキャラクター達を見守って下さった皆様、本当にありがとうございました。
拙い作品ですが少しでも愛して貰えたら嬉しいです。
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