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少し疲れ気味&最近読んだ本の話

お久しぶりです。少しだけ間が空きました。
もうすぐ11月が終わってしまいますね。何という時の流れの速さ!!!
あと少しで2016年も終わってしまうんだなあ…全然目標は達成できていませんが。汗

最近ちょっと、色々なことがあって心が少し疲れ気味です。
なるべく元気を出そうとは思うんですが…上手くいかないことばかり。
弱音を吐く元気すらわいてこない夜もあります。
今自分にできることを地道に頑張るしかないと思っていることは思っているのですが。
なんか、それだけではどうにもならないというか…今はただ悲しいばかりです。
自分の作品にもっと魅力があったら、私にもっと実力があったら。
自分の心を守れる程度の敬意や気遣いを、払ってもらえるのかなと思ったり。
そうするとやっぱ原因は自分にあるんですよね…うーん。悩
もっと魅力的な作品を書ける人になりたい。最近とみにそう思います。

関係ないですが、相変わらず映画を見ています。
最近見たので面白かったのは「獣は月夜に夢を見る」です。
これは仏&デンマーク制作のヒューマンホラー。
ある秘密を抱える少女マリーをヒロインに据えた切なくて悲しい物語です。
「ひつじ村の兄弟」を見たときも思ったことなのですが、私北欧映画好きかもしれない。
もっと言うと北欧映画の色彩というか、あの温度が好きなのかも。
青空なのに冷たそうで、生臭いシーンなのにどこか静謐。
ちょっとグロいシーンはありますがとても美しくて、ストーリーも面白いです。
監督は初めて長編映画を制作されたとのこと。次回作があったら是非見たいです!

追記にて最近読んだ本の話など。

・新井政美著「オスマンVSヨーロッパ<トルコの脅威>とは何だったのか」
…何冊目かのオスマントルコ本です。
主にトルコと西欧列強の関係に焦点を当てて、その相互影響に関して書かれています。
まず、冒頭の語りから秀逸。オスマントルコ軍の楽隊の音楽が、当時のヨーロッパの音楽に与えた影響について言及されています。
当時のヨーロッパにはいわゆる「マーチ」のリズムはなかったとか。
トルコの軍楽隊に圧倒された各国の王侯たちが、トルコから人を招いて軍楽隊を組織したとか。
色々と面白い話題が詰まっています。
基本的にメインはビザンツやフランク王国、ハプスブルク家との攻防なのですが。
合間合間にポーランドやハンガリーとのあれこれも書かれています。
またオスマントルコを巡る、ヨーロッパ各国の牽制や思惑も興味深いです。
ただ、個人的にはちょっと地理的な知識がないと難しいところもありました。
あと今までの文献にはなかった後漢時代の匈奴の一部がトルコ人の起源であるとか。
そういう、一部古代ユーラシアとトルコの関係にも触れられます。

・薩摩秀登著「物語チェコの歴史~森と高原と古城の国~」
…ビザンツ関係、そして「公爵ドラキュラ」でちょっと中欧に興味が出てきまして。
ただポーランドやハンガリー、ドナウ周辺の歴史は専門的で難しそうな本ばかりなので。
比較的取っつきやすそうだなっていう理由でこの本を手にとりました。
私はなんとなくチェコというと、チェコスロバキアのイメージが強くて。
そうなると、まあソ連とか共産主義とか貧しさとかそういうものを連想していたのですが。
どっこい、チェコって凄い国なんですね。ものすごいイメージが変わりました。
内容は、プラハ建設とか皇女アネシュカの話とか色々面白かったのですが。
個人的にこの一冊でギリシャ正教、カトリック、プロテスタントといったキリスト教宗派の攻防と争乱に関してぐっと理解が深まる気がしました。
宗教とチェコというと有名なのはフス戦争だと思うのですけれど。
実は一連の出来事には各国の政治的思惑が激しく干渉していたところとか。
あと、いわゆるナショナリズムの生まれる課程とかその動機なんかも「なるほどなー」って感じです。

この本を読んで思ったんですが、紀元前から「日本」であり、宗教にも寛容でほぼ単一の人種ばかりの社会で生きてきた日本人にとって、国境紛争や宗教の対立に関する理解の前に、まず「いかなる場合においてナショナリズムが生まれるか」こそ、目を向けるべきなのかなーとか。
私自身は少なくとも、この本で読んだチェコのナショナリズム誕生までの国民感情は、普通に生きていたら一生分からないメンタリティだなって思いました。
まあ、私は人種やマイノリティに対する知識があまりないから余計そう思ったのかもしれませんが。
多分こういう決定的な感覚の違いがあるっていう意識を、沢山の人が持つようになったら世界は少し良くなるような気がする。なーんて。
内容はすごく分かりやすいし、チェコという国に的を絞って書かれていて、とても面白いです。知識欲を刺激される一冊です。面白かった!
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