忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

近況&最近読んだ本の話

こんばんは。少しだけ間が空きました。
気づくともう12月になってしまいましたね。早い!1年が早い!!!!!
実は今年の初め、今年は20万字くらいは書くぞと思っていたのですが。
ちょっと届いていない感じです。思ったより書けない1年でした…泡
ただ今年はイベントにも2回参加できたし、本も1冊だけど作ることができたので。
私なりに頑張ったんじゃないかなとも思ったりしています。
アンソロに参加するという経験もできましたしね。
来年はまた、色々と挑戦してゆけたら良いなと思っています。

最近、友人と一緒に映画「五日物語」を見に行ってきました。
宣伝の画像が美しいのと、物語が面白そうで。
(海の怪物の心臓を食べて王子を授かる~とかその辺りが特に)
それで、ちょうど見たいなと思っていたので誘われるまま飛んでゆきました。
感想はとにかく素晴らしい映像美です。衣装も素敵だし、世界観も素敵!
ストーリーは、海の怪物の心臓を食べる話が1番好きでした。

この映画を見て気づいたことが1つ。
自分のものの感じ方がほんの少しだけど小説を書き始めた頃と変化しているなって。
正確には、持っていた名も無き感覚に名前が与えられたのかもしれないけど。
私、何も道理に外れていない人が醜いという理由で美しい人たちに非道な扱いを受ける話が苦手なのかもしれない。
こういう、自分の心がもやっとする感覚を作品で上手く昇華できるようになりたいです。

追記にて、最近読んだ本の話など。

・藤野幸雄著「悲劇のアルメニア」
…少数民族アルメニア人と、彼らに対する迫害の歴史に関して書かれた1冊。
大アルメニアが形成された時代、そしてオスマンとロシアに分かたれたあとの悲劇。
私は恥ずかしながら地理も歴史も疎くて、アルメニアに関しても全く知識がありませんでした。
虐殺、というと完全にイメージはホロコーストしかなかったんですね。
だから、こんな歴史があるんだなって凄い…頭殴られたような本でした。
特にオスマントルコが彼らに強いた「死の行進」の話とか、月並みな言葉で申し訳ないけれど読んでいて凄く辛かったです。
そんな彼らが一転して終戦後、テロリストとしてトルコにテロ行為を働いていた、とか。
もう何だろう、本当、人類の業って感じがします。重いけど読み応えのある本でした。

・朝倉文一著「修道院~禁欲と観想の中世~」
…中世の修道院と修道生活について書かれた1冊。
修道士の生活と、そもそも何故修道生活に入るのか、から修道会の性質に関して、知識ゼロでも面白く読めました。
修道士って抱いていたイメージとは大分違っていました。知らないことばっかりです。
印象的だったのはシトー会の話。
小規模なうちは理想的だった組織が、その姿勢に憧れ、人々から慕われ、意図せず大きくなってしまったがために内側から崩壊していくとか。
何だろう、私自身は無宗教なのですが、宗教の奥深さを感じました。

・桐生操著「美しき武士と騎士の寝室」
…「本当は残酷なグリム童話」で有名な著者の、閨房に関する1冊。
3章仕立てで1章=娼婦、2章=男色、3章=王侯貴族の性に関して書かれています。
私が特に面白いなと思ったのは、1章の娼婦の章でした。
有名な娼婦たちのエピソードが人物毎に書かれていて、それがどれもドラマティックで。
特にある娼婦のエピソードがね。彼女は80歳まで魅力が衰えなかったとか。
しかも彼女はある有名な哲学者の母親なんですよ…本当、凄い。歴史って凄いですね!

・塩野七生著「ロードス島攻防記」
…「コンスタンティノープルの陥落」の続刊。ようやく読むことができました。
新人騎士アントニオの視点で書かれた、聖ヨハネ騎士団とオスマントルコとの戦いの物語です。
情報量は膨大なのに、とにかく飽きさせず、分かりやすく、一気に最後まで読めてしまいます。
特にアントニオと、ローマの名門貴族で勇猛果敢な先輩騎士・オルシーニのやり取りが!
もう!萌えとしか!!言えません!!!!!!!!!!!
特にアントニオが負傷し、オルシーニがお見舞いにくるときの密かな口づけの辺りとか。
ああああああああ、もう、ほんっとう、萌えでした…萌えしかありませんでした。
最後、聖ヨハネ騎士団はトルコに負け、ロードスから去って散り散りになるのですが。
アントニオは騎士を辞めて一介の僧侶となるんですよね。
それは何となく、アントニオにとって戦死したオルシーニこそ、彼にとっての騎士団そのものだったからなんじゃないかなーとか。
そんな風に思いました。次は最終巻「レパントの海戦」だ!

・森博嗣著「つぼねのカトリーヌ」
…森エッセイ・クリームシリーズの第3弾、読むのは4冊目です。
個人的には特にテーマの5、20、60、78、85が心に残りました。
森エッセイは内容はとても鋭くて、目の前にぐっと鏡を突きつけられるような気がすることもしばしば。
でも、決して押しつけがましくないんですよね、書いてあることが。
フラットな気持ちで、冷静に「これ私どうだろう」って自分に照らし合わせることのできる1冊。
あと1つ1つが短いので、難しめの読書をしているときの頭休めにぴったりです。
これでクリームシリーズは全部読んでしまったので、別なエッセイも読んでみようかな。
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

無題

お久しぶりです(^^)
とある方のRTで座木様の本の宣伝を見て(口絵・カバーの担当の方が宣伝されてました)いてもたってもいられずやって来ました。ご出版おめでとうございます!綺麗なイラストですね。これはムームーとシザでしょうか?頭で想像していた世界がこうして目で見れるって凄いですね。もう朝からニヤニヤしちゃいました。

ひとつ前のブログの記事にありましたが、色々悩んでおられるみたいですね。
きっと座木様は優しいのでしょうね。優しい人は攻撃されやすいので…。
でも、悪いのは攻撃してくる方です。どうぞご自身を変えるのではなくその方と距離を置いてみてはどうでしょうか。人間関係を切ってしまうとまた難癖をつけられるかもしれないので取り敢えずこちらからは連絡しない、ぐらいで。
座木様の作品は立派に魅力的ですよ。ご自身だってこんな小説が書けてこんなに読書家の方が魅力的でないわけがないです。きっと分かる人には分かる魅力を持っているんだと思います。自身を持って下さいね。
お祝いメールのつもりがお説教メールになってしまって申し訳ありませんでしたm(_ _)m

最近、なろう様のブックマークで座木様の羊さん以外の小説を見つけました。うっふっふ、まとまった時間ができたら読ませていただきますねー♡
では、陰ながら来年もご活躍をお祈りしています。



  • めめ
  • 2016/12/06(Tue)10:55:53
  • 編集

お返事 for めめ様

お久しぶりです!コメントありがとうございました。
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。汗

えっと、実は出版するわけではないのです。
めめ様がご覧になったのは、3月にある創作BLの同人イベントで出す同人誌の新刊挿画だと思います。
紛らわしくて申し訳ないです。汗
えっと、あの絵は羊話と同じ世界で、新たに書き下ろしたストーリーのメイン2人になります。
ムームーの話でチラッと語られていた、あの狼の町の領主とその羊のお話なのです。
無事に出せたら3月に頒布できるかなあと。そのうち、活動報告かブログで告知を出そうと思ってますす(≧∀≦*)

暖かなお言葉、本当にありがとうございます。とても慰められました。
私も、もう少し強くならないといけないなと思いつつ、中々そうなれないところが自分でもどかしくて仕方がないです。
ただ、大事な人たちをいちいち心配させるくらいなら、めめ様の仰るとおり、自分を傷つける要素からは勇気を持って離れるのも大切なことなんですよね。金言、誠に痛み入ります。
私や私自身が魅力的かどうかというのは、こればかりは自分のことなので楽観的に考えるのは私の性格上、若干難しいところではあるのですけれど。
めめ様のお言葉で、少なくとも自分が今まで、そのとき書ける一番良いものをと思って地道に書いてきたことは報われたように思います。本当に、お声かけありがとうございました。とても嬉しかったです。

そして、おおおおおおお古い作品を見つけられてしまうなんて!!!
私の作風は本来、やるせなくて昏い、割とヘビーなものが多くてですね・・・羊を気に入ってくださった場合、他の作品はちょっと苦手要素多すぎかもしれないので、ご無理だけはなさらないでください!
読んでいただけたらとても嬉しいですが、何というか・・・すみませんってなるくらい鬱で救いのない話ばっか書いているので・・・おおおお。
しかも最初期の作品とか、今自分で読むと「うおおおおおおい!」ってくらい未熟だし駆け足だしで・・・恥ずかしい。でもちょっと嬉しいです。笑
ちょっとでもお暇つぶしになれたらと思います。
めめ様も、年末年始お風邪など召されぬようご自愛しつつ、楽しくお過ごしください ( ゚∀゚)ノ
  • 2016/12/14(Wed)22:20:09
  • 編集