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近況&最近読んだ本の話

お久しぶりです。少し間が空きました。
ここ1週間ほど、実はあまりよろしくない感じの風邪をひいていました。
体調悪いときはとにかく寝る!が信条なので、毎晩夜10時には就寝していまして。
おかげでネットは若干浦島ですが、体調は9割方回復しています。ウヒヒ。
ベッドではすることがないので本ばかり読んでいました。
積ん読棚を半分にしたのに、同じ数入れてしまうという愚行を犯しています。
ビスケットの歌のように増えてゆく積ん読…20日にはまた2冊くるという…苦笑

先日、ブログにコメントをいただいていてとても嬉しかったです。
心が弱っていたときだったので、暖かいお言葉に大変励まされました。
遅ればせながらお返事を書かせていただいたので、お心辺りの方はご確認いただければと思います。
そしてこのブログ、読んでくれている人いるんだなってちょっとしんみり。
正直、ほとんど1人遊び状態だなと思っていたので、そこもちょっと嬉しかったり。
完全なるマイペース日記で小説以上に独りよがりですが、これからも地味に書き続けてゆきます。

関係ないですが最近のはまりものに、小豆アイマスクがあります。
ホームセンターで売っていたのを買ってきたのですが、これがとっても気持ちよい!
暖かさもですが、小豆のザラザラした適度な重量感に大変癒やされます。
ほっこりお汁粉みたいな匂いもしますし、目が疲れている人は是非おすすめです。

追記にて、最近読んだ本の話など。
・森田弘著「官能小説の奥義」
…「官能表現辞典」を作った著者の、官能表現について言及した1冊です。
実際、世に頒布されている小説の文章を引用しつつ、官能表現における萌えツボの押さえ方などを明快に示してくれています。
たとえば女性器の比喩表現の分類と、そこから鑑みる著者の嗜好の解説とか。
元は「もう少し萌えるエロを書きたい!」と手に取った本だったのですが、読み物として面白かったです。
あと、個人的に暴力的な性描写に関する著者の言葉が心に残りました。
性行為は突き詰めれば悲しい。オーガズムは一種の死に近い。深いなって思いました。

・ジークリート・ラウベ著「庭師の娘」
…児童文学に分類される1冊です。
古のウィーンを舞台に、庭師の娘・マリーをヒロインに据えた成長物語です。
マリーは好奇心と向学心にあふれた魅力的な少女で、特に植物が大好き。将来は父のような造園家になることを夢見ていますが、当時のウィーンでは女性が仕事をするなんて言語道断。
彼女は、父親の決めた修道院入りの日を憂鬱に思いながら見習い修道女としての日々を過ごしています。
そんな中、町で怪我をしたパン屋の息子・ヤーコプの手当を手伝い、そこから運命が変わってゆく…という筋書きで。
実在の人物たちがそれぞれ実に味のあるキャラクターとして登場し、物語に花を添えます。
大好きなことを一生懸命やる。たとえそれを明日、失うとしても今日目一杯それを楽しむ。
マリーのそんな姿に心打たれる1冊でした。あと、ヤーコプがとても素敵です。
修道女見習いだったマリーが、ヤーコプに無自覚に惹かれてゆくところが甘酸っぱいです。

・恒川光太郎著「夜市」
…表題作含む2編を収録したホラーな1冊。表題作は何でも手に入る市場のお話です。
これはネタバレしないように語るのがとても難しいストーリーなのですが。
何だろう、ここで終わりかなと思うネタばらしから更に1段、踏み込んでくる感じで。
意外性と怖さと切なさをいっぺんに楽しめる、秀逸な物語です。
ただ私個人はもう1つの作品「風の古道」の方がより好きだなと思いました。
古の道を、友人と死体と共に水牛車で旅をするという物語なんですが。
夏のキラキラとした光がどこか悲しく感じる、とても美しい物語でした。読んで損なし!

・量義治著「改訂版 西洋近世哲学史」
…古代から近代哲学までの変遷と比較に関して書かれた1冊。
完読までに1週間くらいかかってしまいました。
途中音読までしたという。苦笑 そのくらい私にはちょっと難しかったです。
哲学と神学の関係から、形而上学、そしてカントを分水嶺にした近世と中世の哲学の違いなど。
とりあえず、カントの章はすっごい難しく感じました。音読してもさっぱり分からん。
ただ、デカルト~スピノザまでの流れとか、その辺はちょっと分かったような。うーん。
何はなくとも、哲学の歴史というか流れはなんとなーく分かる本です。
後日ネットで調べて、哲学の入門書としておすすめらしいプラトンの著書を買ってきました。
あとカントは岩波ジュニア新書に分かりやすそうな本があったのでそれも。
この2冊を読んで、デカルトのおすすめ本を読んだらちょっと意味分かるようになると…いいな。

・蔀勇造著「シェバの女王 伝説の変容と歴史の交錯」
…ソロモン王との会談で有名なシェバの女王伝説に関して書かれた1冊。
彼女のルーツがどこなのか、実在したのか、モデルがいるとすれば誰なのかなど、そういった話題に始まり、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教それぞれの世界における彼女の解釈の比較などについて分かりやすく書かれています。
あと、エチオピアの人たちがいかにシェバの女王伝説に誇りをもっているかとか、そういう話もあり。
壮大かつ世界をまたにかけた話題ながら、大変読みやすく、私のように地理や宗教の知識がなくても楽しく読めました。
個人的には3宗教それぞれの解釈の比較が興味深かったです。

・常川光太郎著「月夜の島渡り」
…「夜市」ですっかり魅せられて読んだ1冊。これは沖縄を舞台にした物語を集めた短編集です。
個人的に怖いなと思ったのは「ニョラ穴」と「夜のパーラー」。
どっちも、得たいの知れない存在に平凡な日常が侵され、破壊されてゆく物語です。
あと、良いなあって思ったのは「私はフーイー」。
これは、不思議な力を持つ女性・フーイーの繰り返される生と死の物語なのですが。
それが世の中の移り変わり、愛する人たちの生と死を見つめる彼女の視点が切ないです。
最後も美しい終わり方でした。ああいう物語を書けるようになりたいなと思いました。

・服藤早苗著「平安朝の男と女 貴族と庶民の性と愛」
…平安時代の男女の性と愛、そして家族や家長制度の成立に関して書かれた1冊。
原始的な集団生活の際には平等だった男女の性が、いかにして分化していったかについて丁寧に書かれています。
五節舞姫の辺りなんかは、ちょっと専門的な知識がないと難しいところではあったのですが。
美醜表現に見る男女の性愛感の違いなんかは、読んでいてなるほどー!ってなるところが多くてとても興味深かったです。
ただ、この本に関しては気になるところが1ヶ所。
特に後半の、女性の社会的地位や家長制の話になってくると、何となく著者の文章に棘のようなものが目立ってきて。
特に、特定の研究者の学説に対して、必要以上に辛辣というか、ハッキリいって若干の攻撃性のようなものを感じてしまいました。
(そしてそれに対比させるようにある研究者の説を持ち上げ、「AはBの著書を読むべきである」みたいな表現に至るところもあり…)
何だろう、学術書でそういう著者の私怨じみた感情に触れると、冷静かつ公正な視点で書かれていないのかなーと幻滅してしまうところが私にはあるのかもしれません。
これが小説なら別なんだけど、学術書だからね…知識を感情で綴られると逆に素直に読めないなあと思ってしまいました。あくまで私の個人的な印象ですが。

・江森洋著「ハプスブルク家の女たち」
…ハプスブルク家の研究では高名な著者が、特にその中でも女性たちに焦点を絞って論じた1冊です。
有名すぎるほど有名なマリア・テレジア&エリーザベトは勿論、他の大公妃や皇女たちについても非常に面白く、かつ読みやすく書かれています。
個人的にはマリア・テレジアの娘で、正に明暗分かれた次女と長女の物語とか。
あと、サラエボ事件で暗殺された皇太子妃ゾフィーの話とか。
最後の皇妃ツィタの話なんかがとても面白かったなって思います。
ツィタに関しては、彼女について書かれた別な本も面白そうなので読んでみようかなーなんて。
あと、貴賤結婚をした2人の大公とその妃のお話は、とってもロマンティックで素敵でした。
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