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演劇祭に行きました&「斜陽の国のルスダン」ラジオ感想

こんばんは。もうすぐ8月が終わってしまいますね。
楽しかったコミティア&蚤の市からもう1週間経ってしまうなんて…おおお。
コミティアでの戦利品は、あれから少しずつ少しずつ堪能しています。
作者さんに感想を送りたいなと思いつつ、何とか匿名で出来ないか試行錯誤する日々。
特にお相手が絵描きさんの場合、自分が字書きなのでつい気が引けてしまって。汗
何とか上手くお伝えする方法をジワジワ探していこうと思うます。
ちょっと時間が空いてしまうけれど、お手紙かなーやっぱり。うむむむ。

そういえば、日曜日には地元の演劇フェスに行ってきました。
演目は、唐十郎の「ジャガーの眼」です。
妹と一緒に行ったのですが、感想は…すっごく難しかった!!!!!!!!!汗
何だろう、私に全然演劇の知識がないせいだとは思うのですが。
2時間の上演時間中、理解できるところがほとんどなくてストーリーがよく分からず。汗
何となく掴めるところはあったけれど、楽しめたというよりはずっと悩んでました。
うーん、何かすごく勿体ない。時間やお金じゃなくて自分の無知さが。

以前ピカソに関してだったと思うんですけれど。
「芸術を楽しめないのはそれが粗悪だからではなく自分が無知だからだ」っていう言葉を聞いたことがありました。今それをすごく思い返しています。唐十郎の「ジャガーの眼」はアングラ演劇ではとても有名な作品で、ネットで調べたら熱烈なファンも沢山いるんですよね。汗
そういう人たちの感想や解説、考察サイトを幾つか見つけて読んでみて、ようやくちょっと分かったって感じで…もっと勉強しないといけないなって思いました。
最近、いっぱい本読んでるからって自惚れていたなあ…っていう自戒もあり。
色んな意味ですごく勉強になったなって思います。
ちょっとしばらく、まず簡単なものからでもいいから演劇勉強しよう。

追記にて、NHKのラジオドラマ「斜陽の国のルスダン」に関するあれこれ。
このお話すごく原作が好きで、ようやく今日全部聴けたのでした。
ラストとか他にも色々ネタバレしてる&超好き勝手書いているので大丈夫な人だけどうぞ。
NHKのラジオドラマ「斜陽の国のルスダン」作品自体はこちらからどうぞ。

NHKオーディオドラマ「斜陽の国のルスダン」

ストーリーは一言でいうと、二人の男女の愛を縦糸にした歴史大河ロマンです。
かつての強国にして今はイスラム教国とモンゴルの脅威に晒されている17世紀グルジア。
偉大な名君の王女として生まれた美少女ルスダンと、人質としてグルジアに預けられているルームセルジュークの王子ディミトリは、愛し合っているけれど平和な時代なら当然、結ばれるはずのない二人です。けれど、突然王だった兄が亡くなり、天真爛漫に暮らしていたルスダンは突然その肩に侵略の危機におののく祖国を一気に背負うことになってしまうという…。

悲しいのは、愛し合っていて本来なら結婚できるというのは凄く嬉しいはずなのに、その代償があまりにも大きすぎて、結ばれた故に運命に引き裂かれ、翻弄されてゆくところだなって思います。
また主演の花總まりさんと海宝直人さんの声が、ルスダンとディミトリにこれ以上ないっていうくらいぴったりで…ルスダンは可憐だし、ディミトリはカッコイイし。
あと個人的にはルスダンの兄・ギオルギ王の声・今井朋彦さんがすっごくすっごく良かった。
声だけで伝わってくる名君っぷりと出来る男感がね…それ故にルスダンに帳面を託すシーンとか聞きながら涙ぐんでしまいました。
そして物語の中ではにっくき敵ではあるけれど、大好きなジャラルッディーン様は…また格好良くてですね…!ディミトリを助けるシーンとか、もう帝王感が凄い。
私はBL畑の人間なので、つい原作を読んでいたときもジャラルッディーン様とディミトリの妄想をうっすらしてしまったりしたのですが(でもルスダンとディミトリは揺るがないので、あくまであんまり報われないジャラルッディーン様妄想を楽しんでました。笑)。
何だろう…きっと違う出会い方をしていたら、きっとお互いすごく頼れる同胞になれていたかもしれないんだよなーなんて。

ルスダンとディミトリもそうだし、ジャラルッディーン様とディミトリもそうだけど、歴史って本当に残酷だなって思う。名もなき人々は勿論、名のある人々でさえ波打ち際の貝殻のように簡単に攫われて、翻弄されて、皆おなじ渦の底に沈んでいってしまうっていう…。
ルスダンの所にディミトリが使いとしてやってきて、束の間の再開を果たすシーンとか凄く辛かった。ルスダンの必死の声と、ディミトリの口調から伝わる覚悟を決めている感じとか。

ディミトリの最後とか、本当に声優さん凄いなって思ったんですけど、正に今、死にゆくディミトリが死を恐れていないというか、この人は思い残すことは何もなく、この世で果たすべきこと全てをやりきって今、ようやくルスダンの元へ帰ろうとしているんだなって私は感じながら聞いてました。すっごく胸が詰まった、その穏やかな最後に。
そしてジャラルッディーン様な!私たちの言って欲しいこと全部言ってくれるジャラルッディーン様だよおおおおおおおおおおおあんた本当にいい男だよおおおおおおおおおお!!!!!!!
歴史上ディミトリはグルジアもホラズム・シャーも裏切った男だけど、ルスダンとジャラルッディーン様と私たちは彼が愛に殉じ、愛する人とその国に誠実に生きて散っていったことを知っているんだよね。それを教えてくれるジャラルッディーン様。本当に良い仕事する。

あとやっぱり最後、ディミトリの魂の帰還をルスダンが感じるシーン。
あそこ本当に原作でも名シーン中の名シーンだと個人的には思うんだけど、花總まりさんのルスダンの、あの口調と声音が!涙なくして聴けません…ルスダン…涙

ストーリーもキャストも良かったけれど、音楽や効果音もすごく良かったです。
特にOPの音楽がエキゾチックでロマンティック。短いけれど、その短い時間ですーっとルスダンの世界に入っていけました。
タイトルには「斜陽」って入っているし、ラストシーンも正にルスダンが後続にグルジアの運命を託して毒を煽ろうとしていて、これだけ書くと絶望EDに聞こえてしまうんですけれど。
ルスダンの最後が、ディミトリとすごく重なっていて、今まさに彼女も己の役目を終えて、愛する人に再会しに行くんだなっていう感じがします。花總まりさん、本当に凄い。絶望的な状況できちんと光を見せてくれる。
確かに日は沈む。夜もやってくる。けれど日は沈めば必ずまた昇る。
斜陽の国のある時代の、正に夕暮れの時代を生きた二人の男女が、遠い夜明けを信じて生きた物語だったなーこんなに苦しいストーリー展開なのに全然、絶望を感じないエンディングでした。

昨今、メディアミックスって喜べるばっかりじゃないこと結構あると思うのですけれど。
(正直最近は大好きなものは極力原作オンリーでお願いしたいとさえ思うことがある)
でもこのオーディオドラマ「斜陽の国のルスダン」は、超最高でした。
ドラマだけでも是非聞いて欲しいです。

余談だけど、同じ作者さんの「ノーサンブリア物語」もドラマ化して欲しいです。
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